勝てる振り付け師・・・の異名を持つニコライ・モロゾフ氏。トリノオリンピック金メダリストの荒川静香、2007年世界選手権優勝の安藤美姫、そして世界歴代最高得点を記録した高橋大輔・・・。何れもこのニコライ・モロゾフ氏による振り付けだ。

その特長は、それぞれの選手が持つ演技構成を最大限に引き出すことだそう。その評価は、かつてアメリカのジュニアグランプリファイナルで、アダム・リッポン選手が大技の無い演技構成で200点越えを記録、優勝したことでも証明済みだ。

つまり、『大技は無くても持ち点の100パーセントに近い得点だ出せれば勝てる』という発想。トリプルアクセルや4回転ジャンプなど、大技はあっても細かいミスなどで失点しては意味が無い。それならば、今出せる得点をミス無く全て手に入れよう・・・というものだ。

かつて「トゥーランドット」で金メダルを取った荒川静香も、優勝はこのニコライ氏による細かい指導の賜物であったことを述べている。スルツカヤ選手ら有力選手がミスを重ねる中、荒川静香はスピンでもスパイラルでもレベル4(技の最高点)を取っていた。

そして今、高橋大輔選手は264.41点という脅威の世界最高得点を叩き出し、また女子ではキム・ヨナ選手が大技は無くとも着実な得点で頂点に君臨している。浅田真央が彼女に勝てなくなった背景には、この辺のことが影響していると言われている。

浅田真央がレベル3でとどまっているスピンやスパイラルで、キム・ヨナはレベル4を獲得しているのだ。

浅田真央や織田信成も、ニコライ・モロゾフ氏のような細かい採点指導のできるコーチに付いてもらったほうが、長い目でみれば良いような気がする。

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荒川静香 Shizuka Arakawa
浅田真央 Mao Asada
中野友加里 Yukari Nakano
安藤美姫 Miki Ando
武田奈也 Nana Takeda
高橋大輔 Daisuke Takahashi
織田信成 Nobunari Oda
カロリーナ・コストナー Carolina Kostner

ニコライ・モロゾフコーチは勝てる振り付け師!?
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