聖骸メロフォビア少女病の作りだす音楽はライトノベルならぬ「ミュージックノベル」だと思う。

歌詞を通して語られる物語がファンタジーな音楽やイラストで装飾され、また声優陣による台詞が加わることで、キャラクターがまるでアニメや映画のワンシーンを見ているように生き生きと描かれている。

公式サイトには「音楽はストリングスを中心としたシンフォニックロック」とあるけれど、聴いた感想としては単純に「ファンタジーなロック」ということだと思う。架空の国の物語を、ヴァイオリンなどの荘厳な音楽と共に、2人のヴォーカル(Mitsuki Lico)と声優陣(悠木碧戸松遥)によって、切々と歌い、読み聞かされているといった感じだ。

聖骸メロフォビア
01. 忘我に揺れる孤高の花 (Vo.Mitsuki Lico) 試聴♪
02. 花冠の幼王が背負いし枷 (Vo.Mitsuki)
03. Little Friend (Vo.Lico)
04. 虚構歪曲リリシスト (Vo.Mitsuki)
05. Rusty red (Vo.Mitsuki)
06. 不確定蜃気楼は灰色の街の片隅で (Vo.Mitsuki Lico)
07. プレゼント (Vo.Mitsuki)
08. ノットイコール (Vo.Mitsuki)
09. 偽装聖女に因る潜在的幻想 (Vo.Lico)
10. platonic colors (Vo.Mitsuki)

少女病の音楽はまず詩ありき。メロディは歌詞や台詞の内容を膨らます装飾としてあるような感じなので、少女病のアルバムの場合はブックレット、ジャケットについている歌詞カードが絶対的に必要だと思う。ただ聴いているだけでは、歌詞の全てを拾い切ることはほぼ不可能だと思う。

ジャケット、ブックレットには物語の登場人物、キャラクターなどのイラストがある。このイラストレーター、Nokoの描くイラストも重要で、これが有ると無いとでは大違いな感じ。曲を聴き、歌詞を読んでいるだけでは見えない情景が浮かんでくる。この辺が一般のCDとは明らかに違うところか。

詩の内容も多岐にわたっていて自由。リリックというかメッセージ性もあって、むしろ、一般のメジャーレーベルで聴かれる歌詞のほうがえらくつまらない内容に思える。

少女病のアルバムを全て聴いたわけではないけれど、この「聖骸メロフォビア」はメロディ的にもいい曲が揃っている感じ。2曲目の「花冠の幼王が背負いし枷」や4曲目「虚構歪曲リリシスト」、6曲目「不確定蜃気楼は灰色の街の片隅で」や7曲目「プレゼント」、そして、大トリを飾る「platonic colors」と、何れも良い曲、良いメロディが揃っている。

一遍の短編小説を読んでいるかのようなアルバム。光収容のギターや大先生室屋のヴァイオリンも綺麗。おすすめです。

Reviewer: ごまめ2012-03-11 | ★★★★★

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少女病は歌詞とジャケットが命!? ツインヴォーカルの幻想的ユニゾン!!
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