TVアニメ「けいおん!」劇中歌ミニアルバム 「放課後ティータイム」京都アニメーション制作の人気アニメ「けいおん!」。今、その“けいおん”関連のCDが爆発的に売れているらしい。昨今のCD不況もなんのその、“けいおん”市場においては、各音楽レーベルが羨むほどの好景気が続いているのだとか・・・。

「Jポップは携帯で買うもの」という常識が定着しつつある今も、売る側にとってはやはりCDのほうが利益があるのだろう。各レーベル、芸能プロとも、「CDを買ってくれる」アニメファンに、いかに自分の所属アーティストを売り込むかで頭が一杯になっているようだ。今や、CDを売るには「テレビとのタイアップ」だけでなく、「アニメとのタイアップ」も重要なのだ。

ある意味、この動きは口コミから広がる人気、流行のメカニズムそのままな感じだ。けいおん人気は、その思惑がどうであれ、むしろ当たり前の現象として人気になっていると言えるかもしれない。初音ミク現象で見られるように、人気というものは、メジャーなメディアが遠ざければ遠ざけるほど、口コミによって膨れ上がる。アニメソングもまたそれと同じで、口コミやネットで人気を勝ち取ってきたジャンルだから、その人気は大きく根強いものとなる。

J-POP不況はアニメで吹っ飛ばせ!ってわけではないだろうけど、日本の音楽シーンがこの人気を利用するのはむしろ必然な感じ。オリコンなどでアニメソングが上位に顔を出すようになったのは自然な流れだろう。また、Jポップのグローバル化にとっても、下手なプロモーションにお金をかけるより、海外で既に人気となっている日本アニメの力を借りるほうが遥に手っ取り早い。

Jポップ世界標準の鍵はアニソン。

幸か不幸か、日本のアニメはほぼ全ての作品が、世界中にインターネットを経由してばら撒かれている。しかも、ご丁寧にわざわざ翻訳されてまで・・・。違法とはいえ、その宣伝効果もあってか、DVDの売れ行きは海外でも好調なのだとか。それなら、Jポップだって売れないわけがない。日本デビューの外国人シンガー、HIMEKAのように、Jポップに魅了されて日本で歌手を目指す人もいるのだから。

日本の音楽ソフトメーカーはもっと海外に目を向けるべき。海外向けにアニメを制作して、そこに虎の子のアーティストをタイアップさせたっていいと思う。アニメファンとしてはそのぐらい積極的に開拓していって欲しい感じだ。

もう1つ言わせてもらえば、これまで多くの日本人アーティストが海外へ行くものの、商業的に成功せずに終わっているように、日本でメジャーだからという理由では海外では売れない。変にビッグネームにこだわってプロデュースするより、実際にネットや口コミで人気になっているアーティストにこそ目を向けるべき。それが、たとえ日本ではマイナーな地位にいる声優や、アニソンシンガーであったとしても・・・。

Reviewer: ごまめ2009-09-12 | TREview 素晴らしい

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Jポップ世界標準の鍵はアニソン? 京アニが放つ“けいおん”景気
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