日本演劇の重鎮 久保田万太郎「大寺学校」

NHK・BSのテレビ欄に「久保田万太郎」の名前が・・・。名前は両親から何度も聞かされていたので知っていましたが、読んだり観たりしたことは無かったので、時間は遅かったけど試しに観てみました。

久保田万太郎さんは昭和を代表する小説家であり、劇作家であり、また俳人でもあるお人。特に演劇の分野では日本商業演劇の重鎮として、新派や文学座などで数多くの作品を演出、その発展に多大な功績を残しました。

大寺学校』は浅草に生まれた久保田万太郎さんの代表作。放送された映像は1967年に文学座本公演で公演されたもので、舞台は日本の教育制度がまだ未熟だった明治か大正の頃、公立学校の代わりに私設の代用学校が教育の現場を支えていた時代のお話です。時代の流れと共に代用学校の数も減り、「大寺学校」にもその黄昏の時期が来る。と同様に、人生や人と人とのつながりにも、やがて黄昏の時期が来る・・・といったストーリーです。

昭和演劇界の大御所というだけあって、その芝居はとても文芸な感じ。今の芝居には無いとても細やかな雰囲気の芝居でした。台詞も長く、細かい世間話のようなものまであって、役者の人もよくこれだけの台詞を覚えられたな・・・と。1967年の公演と言うことで映像は残念ながらモノクロでしたが、むしろそのセピア感が良かったのかもしれません。久保田万太郎さんの言わんとしたところが、なんとなく伝わってきました。

主演の大矢市次郎(おおやいちじろう)さんは、それこそ昭和を代表する大役者だとか。新派からの客演という形で出演、しかし、当時文学座と新派はお互い相容れない関係だったらしく、その共演だけでも驚くべきものだったようです。また若かりし頃の細川俊之さんや石立鉄男さん、加藤武さんなどの顔も見られました。加藤武さんといえば、金田一シリーズでの名セリフ「よーし、わかった!」でお馴染みですが、この人、文学座なんていうれっきとした劇団で芝居をしていたんですね・・・。

映像はNHKだけが持つとても貴重なもの。いつまでも大事にしていってほしいものです。それにしても、自分にも万太郎さんと同じ血が流れているはずなんだけどなあ・・・。

こでまり抄―久保田万太郎句集 (ふらんす堂文庫) こでまり抄―久保田万太郎句集 (ふらんす堂文庫)

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コメント

日本演劇の重鎮 久保田万太郎「大寺学校」 — 1件のコメント

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